畳は日本独特の文化の中で産まれ一畳と呼ばれる単位も日本国内でのみ使用されている単位のひとつです。
不動産物件を見る場合や居室の広さを語る場合に私たち日本人は「何畳(なんじょう)の部屋」という表現をします。
しかし「何平米の部屋」という表現はおそらく誰もしません。
メートル法加入国の日本ですからこれは本来おかしな話です。
室町時代から使われてきた誰もがイメージしやすい畳の大きさ。畳はやはり日本の大切な文化です。
今現在も、たたみのサイズを基準として面積の広さを表現するのは日本独特の慣習でもあるのですね。
尚、この畳にも複数の寸法基準があり、同じ一畳という単位でも面積が異なるケースがあることはご存知でしょうか?
畳(じょう)単位は日本で古くから使用されている大切な単位です。
せっかくですから、地域によって異なる一畳の大きさについても把握しておきたいものですね。
夢のマイホームや賃貸住宅などを探す際に見る不動産の広告チラシ。
この図面の文面には「ゆったり16畳の開放感のあるリビングルーム」などと記載されている事が良くあります。
もちろん畳は日本の文化であるため、畳が何畳の部屋という表現は日本でしか理解されません。
しかし、「何平米の広々としたリビング」と言われてもどうもイメージがわいてこないのも私たち日本人の特徴と言えるかもしれません。
ではたたみ1畳の大きさはいったい何平米の大きさがあるのでしょうか?
不動産の広告チラシでは、延べ床面積などの表記では必ず平米単位で記載することが義務付けられております。
ですから興味をひきつける広告の文面では何畳のリビングなどと表記します。
しかし物件概要の項目を見ると必ず平米による表記もしっかりなされていることに気づくはずです。
少し話がそれてしまいましたが、不動産表記におけるたたみ1畳の大きさは=1.6562平方メートルとなります。
但し、この平米数は壁の中心線からの測定であるため、実質有効となる居室におけるたたみ一畳の大きさは1.62平方メートルとなります。
※たたみ一畳の大きさ=1.62平米
たたみ一畳のサイズが地域によって異なるという話を一度は耳にされた事がある方も多いかもしれません。
結論から言えば畳のサイズは地域によって確かに異なります。
しかも関東エリアと関西エリアに関しては、畳の面積である一畳の大きさが大きく異なる点は覚えておきたいポイントです。
これは単純にたたみ一畳の寸法の基準が地域によって異なる点が原因にあります。
日本の畳の寸法サイズは大きく以下の4種類のパターンに分類することが可能です。
西日本に広く普及している「京間」と「江戸間」では一畳のサイズが大きく異なっている事がわかります。
以下は地域別の一畳の寸法、及びサイズの基準の一覧です。
【地域別の1畳の寸法・サイズ・長さ一覧表】 | ||
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種類 | 普及エリア | 寸法・サイズ・長さ |
京間(きょうま) | 西日本が中心 | 955mm×1910mm |
江戸間(えどま) | 東日本が中心 | 880mm×1760mm |
中京間(ちゅうきょうま) | 中京地方 一部東北が中心 | 910mm×1820mm |
団地間(だんちま) | 団地・公団 | 800mm×1600mm 850mm×1700mm |
西日本にホロ苦普及している京間と関東を中心に普及している江戸間では畳の一辺の長さが縦150mm・横75mmも異なります。
たたみ一畳だけで見るとそこまで大きな違いを感じられないかもしれませんが、6畳間、10畳間となるとこの長さの基準が大きく反映されるようになります。
寒い冬を迎える前に需要が高くなるのが暖房器具やホットカーペットです。
電気ストーブやオイルヒーター、そしてホットカーペットなどの暖房器具には必ず何畳用という表記がなされております。
特にホットカーペットなど直接床に置くようなタイプのものは後でサイズが合わないということがないように一畳の縦と横の寸法をしっかり把握してから購入を検討しなければいけません。
畳のサイズが地域によって異なるのは前項で解説したとおりです。
しかし、ホットカーペットなどの電化製品の場合は地域による大きさの変化はなく、メーカーによって多少の寸法の違いはあるものの一畳の寸法は「910mm×1820mm」を基準としております。
近年の不動産の建築では関西地域であっても「910mm×1820mm」を基準とした建築が主流となってきている傾向も見られますので、もしわかりにくい場合はこのサイズを基準に考えておくと良いでしょう。
尚、団地や公団の場合は寸法の一覧にある団地間寸法による小さな間取りとなっている可能性もある為、タンスや机などがある場合は、実測で測定しておいたほうが良いかもしれません。