意味・定義・単位の解説

【一升瓶の寸法・サイズ一覧】

一升瓶の寸法・サイズの一覧、一升炊き炊飯器の容量・大きさについて入門者向きにわかりやすく解説しております。

◆一升瓶の寸法・サイズ・大きさの解説(もくじ)

◆時代とともに需要が減少しつつある升単位

 一升瓶・一升枡・一升餅。

 この升と呼ばれる単位は今も尚、我々の生活の中に深く根付いている単位であることは間違いありません。

 しかし、実際にこの「升」と呼ばれる単位がどのくらいの大きさであり、サイズや寸法、容量といった具体的な数値を把握している方はおそらく少ないのではないでしょうか?

 ペットボトルの登場によって瓶製品の需要が大きく低下した現在では、一升瓶の大きさを知らない、もしくは一升瓶の存在自体を知らない若者世代の方もいるかもしれません。

◆一升瓶の容量・大きさは?

【何キロくらい?】

 一升瓶と言えばやや茶色味を帯びたガラス瓶。そしてお酒。

 このようなイメージを多くの方がお持ちかと思います。しかし実際に一升瓶のサイズや容量がどの程度の量であるのか?と問われるとどうも答えづらい部分があります。

 実際に酒屋などで一升瓶を握ってみると、ずっしりとした重量感を感じるはずです。

 「何キロくらい?」と問われると、おそらく2キロ程度の重量感を感じるはずです。

 この体感的な重さの感覚は実はおおよそ当たっております。

◆一升瓶は1.8リットル

 一升瓶の大きさ・容量をまず結論から述べると一升瓶の容量は1.8リットルです。

 尚、厳密な一升の定義で答えた場合は64827立方分の容量と定義されているため、約1.80386リットルに相当します。

 但し、現在の一升瓶の容量は1.8リットル扱いとなっているため、製品の表示に関しても「1.8リットル」と現在の生活に馴染みの深い単位であるリットルによる表記が記載されております。

※一升瓶の大きさ=約1.8リットル

 この一升の大きさ・重さの定義が正式に定められたのは明治24年です。

 この年に一升を64,827立方分と定めることを度量衡法で制定しております。

◆覚えておきたい一升瓶の寸法・サイズ一覧

 結納などのお祝いごとの席で一升瓶を持っていく場合はそれなりの包で持参するのが基本です。

 この際に少し悩むのが一升瓶そのものの寸法(サイズ)と包みで使用するふろしきなどのサイズです。

 お祝いごとの席などでは一升瓶を持参するケースもありますから、基本的な知識として一升瓶のサイズ・寸法は覚えておいて損はないでしょう。

【一升瓶の寸法・サイズ一覧】
☆一升瓶の高さ=39.8cm
☆底面の直径=10.4cm
☆上端部外部の直径=3.1cm

◆ふろしきのサイズは2巾〜3巾が基本

 一升瓶を包むふろしきのサイズは、2巾〜3巾のサイズのふろしきを準備しておけば問題ありません。

 2本包みの場合でも3巾で十分ゆとりをもって包むことが可能です。

 尚、お祝いの席では、その席に適した柄のふろしきを準備するように意識することが大切です。

◆一升枡と京枡の寸法・サイズ一覧表

【見えてくる年貢の歴史】

 一升枡の歴史を辿ると、納税の税制に関わる歴史が見え隠れします。

 と言っても現代の所得税や住民税と言った税種ではなく当時の税、いわゆる年貢と呼ばれるものです。

 農民は年貢を領主に納め、領主は家来に年貢を支給し、国政を執り行っていたのは現在も昔も同じです。

 しかし、昔は年貢の取り立てを面積単位で行なっていたり、おおまかな境界線で行なっていた時代もありました。

 これでは、不作の地域やしっかり農作業を行わなかった者からの年貢が少なくなる可能性が出るため、土地の大きさを測定し年貢の納める量を予め定めて年貢を納める仕組みへと変化していきます。

 そして正確に年貢の取り立てを行うことができるように一升枡を使用し、料率に合わせた年貢を納める事ができるように税制を改定してきた経緯があるのです。

 地域一体で農作物が不作であった年度は年貢の負担率を軽くしたり、大地主の料率はやや高くするなどの措置も取られてきた記録もあり、これらは現在の控除制度や累進課税制度の性質に近い部分もあります。

 尚、現在の度量衡法で制定されている升の定義は江戸時代に使用されていた江戸升のサイズが適用されております。

◆京枡よりやや大きな現在の一升枡

 現在の一升枡の寸法は徳川幕府によって基準が定められた江戸枡の寸法をそのまま適用しております。

 江戸幕府以前に使用されていた豊臣秀吉位が制定したとされている京都発祥の「京枡」よりも若干容量が大きい点がポイントです。

 これは実質は容量は多くなっているものの、寸法を等しく変える事で容量は変わらないと説明し実質の年貢量を増大させた徳川幕府の政治手腕のひとつであると言われております。(この説については後述します)

 現在の一升枡の寸法・サイズと京枡の寸法は以下の通りである。

【一升枡と京枡の寸法・サイズ一覧表】
寸法京枡現在の一升枡
5寸(15.15cm)4.9寸(14.85cm)
5寸(15.15cm)4.9寸(14.85cm)
深さ2.5寸(7.56cm)2.7寸(8.19cm)

 寸という単位が使用されていた当時では豊臣秀吉が制定した京枡の寸法(縦5寸・横5寸・深さ2.5寸)の方が明らかに切れが良いのは一目でわかるでしょう。

 では徳川幕府は何故あえて切れの悪い寸法に基準を変更したのでしょうか?

 この一説には、縦・横0.1寸ずつ短くし、短くした計0.2寸分深さを足すことで容量は同じであると農民をごまかしていたのではないか?という一説があるのです。

 実際の容量は約4%ほど大きくなっておりますが、この僅かな容量の違いでも全国となると幕府に集まる年貢量は大きく変わります。

一升瓶の寸法・サイズの不思議(図)

 15代まで続く徳川幕府が安定して政治を行えた背景には、この年貢の増大を成し得た政治手腕が大きな要因のひとつであると考えられております。

◆一升炊き炊飯器は何合のお米を炊ける?

 家族が増え子供達が大きくなると、一般サイズの炊飯器では間に合わないケースが出てきます。

 少子化の現在であまり問題になることも少なくなってきているのかもしれませんが、このようなケースでは一升炊きの炊飯器があると便利でしょう。

 ではこの一升炊きの炊飯器ではいったい何合のお米を炊くことが可能なのでしょうか?

◆1合の大きさは180mlに相当

 ここまでに解説してきた通り一升瓶の大きさ1.8リットルです。

 続いて1合の大きさは180mlに相当するため、一升炊きの炊飯器では以下の簡単な計算式で何合のお米が炊けるかが解ります。

※1800÷180=10

 一升炊きの炊飯器で炊けるお米は上記計算から10合のお米が炊ける計算になります。

 10合のお米を一度に炊く事が可能であれば、相当な大家族でない限り一日に何度もお米を炊く必要がなくなるでしょう。

※一升炊き=10合炊き